賞状用紙の基礎知識
 
【賞状用紙の色は白とクリーム】
賞状用紙は通常、白色かクリーム色を用います。おもにスポーツなどの競技の表彰にはさわやかな白色を、感謝状や企業の永年表彰などの時はクリーム色が多く使用されますが、特に決まった規則や風習があるというわけではないようです。
 

【賞状の枠について】
賞状に描かれている枠は大きく分けて次の3つのパートから成り立っています。
 
(1)上辺中央に向かい合うように配置された「鳳凰」
(2)鳳凰の間に配置された「雲」
(3)下辺から上の鳳凰に向かって伸びていく「桐」
 
枠の象徴でもあることから一般的には「鳳凰枠」と呼んでいます。
(1)鳳凰/ほうおう
四瑞と呼ばれる吉兆を示す想像上の動物の1つです。徳の高い君子が位につくと現れるといわれ、めでたいことの起こる前兆とされる鳳凰。賞状に描かれている左側が雄で、右側が雌の一対の夫婦で、雄が「鳳」で雌が「凰」と呼び分けられています。
 
(2)雲/くも
鳳凰と同じ、四瑞の1つである龍と恵みの雨を呼ぶもので、「雲龍/うんりゅう」とも呼ばれます。
 
(3)桐
鳳凰が宿るとされている木が“桐”です。素材としても、吸湿度が低く伸縮や割裂する狂いが少ないため、家具や道具などに重宝されております。桐箪笥など思い描きやすいのではないでしょうか。古来から尊い植物とされ、菊とともに皇室の紋章にもなっています。
この3つの要素で成り立っているからこそ、賞状を受取る人を讃えるのに相応しい柄なのです。
 
(参考資料:ハート株式会社HP)
 

【賞状用紙の発祥】
中国の伝統が次々と日本に伝わってくる中、「賞状の発祥」もまた中国にあると言われ、皇帝が介する宮中における正式な人事発令や褒章に用いた書状や褒状の飾り縁に「鳳凰」の図柄が用いられていたものと、日本の宮中行事の神文に用いられていた「桐」とが合体したものが現在の賞状用紙のデザインの起源となったようです。
宮中など一部の公式行事に使用されていたものが、明治以降の近代に入って官公庁の正式行事に用いられ、次第に一般庶民にも使い伝えられるようになり現在に至っています。
 
(参考資料:株式会社ササガワHP)